国民年金の話

 難しい話をしようとして、しばらく更新できなかったが、一応僕なりにまとめたので投稿しておく。

 

 先日(2019/5/23)、国がついに年金というシステムの限界を認めた。といった記事を見かけた。

news.livedoor.com

 あまり政治のことには詳しくないが、僕の意見を整理するためにはやりに乗って記事を書こうと思う。僕の考えなので文句をつけられても困るし、おそらく間違っているところも多々あろうことを先に述べておく。

 

 引用した記事を読んでいただければわかると思うが、簡単に言うと、

「もういままでのシステムじゃ上手く機能しないことがわかったので各自老後に備えて準備してくださいね。あ、でもこれからもお金は払ってもらいますんで……」

 悪意マシマシに意訳すればこんなところだと思う。それにたいして、だったら自分でなんとかするから制度を廃止して欲しい。と言った意見が多く見受けられた。だが、まって欲しい、本当に年金制度は悪だろうか?

 

 僕には祖母がいる。いや、まぁ二十歳前後の人間であれば、そう強調するようなことではないとは思うが、未だに健在だ。

 祖母が無事に暮らせているのは年金のお陰だ。その制度が急になくなってしまっては困るだろう。身近に年金受給者がいる僕には、年金なくせ!と声を荒げることを躊躇ってしまう。

 それに軽く調べただけではあるが、必ずしも若者にとって悪の側面しかないシステムでもないと思うのだ。扶養者が亡くなれば、遺族にお金が入るようになっているようだし、その他にも老後以外にも、ある種の保険的な側面がある。僕もあまり詳しくはないので、詳しくはこのサイトが分かりやすかったので、読んでいただければと思う。

国民年金について

 

 それはさておき、確かに年金を返せ!と騒ぐ人々の気持ちはわかる。僕はまだ学生なので年金を免除(というか先送り)されているが、必死で働いた給料からお金が引かれて、あげくのはてに自分の受給額は減らされ、老後のために二千万円を各自で調達しなければならないと通達されれば、憤るのも当然と言うものだろう。

 6月16日に東京にて、デモ活動を行おうという動きがあるみたいだが、はたしてどうなのだろう?

 そもそもこのシステムは、少子高齢化が進んだ現状にまったく即していないと言うのが私見だ。増えつつある高齢者の年金を、減りつつある若者に前借りし続けると言うのは些か無理があると思う。かといって、デモに屈服して高齢者の補助を打ち切るというのも倫理的に不可能だと考えると、解決策がないのに行うデモに果して意義があるのか、等と思ってしまう。

 つまり、少子高齢化が解決されないかぎり(日本に住み続けるかぎり)、僕らは悲しいことに黙って受け入れるしかないのではないだろうか。長期スパンの話をすれば、日本の人口減少はある程度底を打っているようなので、人口ピラミッドが安定すれば、まだ希望はあるのかもしれない。 

 考えれば考えるほど、僕には打開案が思い付かないので、現状はここまでということで。