日常、若しくは原風景
二月の十五日から酒を毎日欠かさずに飲み続けてきて、今日で九ヶ月余りが過ぎた。最初はノリで続けていて、途中から引くに引けなくなって来ているマイルールだが、それ自体には意味はない。微塵も。
でも僕らは毎週のように集まってアルコールを摂取して、二日酔いになってまた飲み続ける。一体なんの為なんだ。
一本七百円の酩酊感
居酒屋で飲む酒は不味い。あと二時間の飲み放題では酔えない。と、言うかバーで飲む酒や、ウイスキー以外の酒を美味しいと思って飲むことはあまりない。酔うために飲んでいる。だから不味い酒を、二百円のストロングゼロを、七百円のブラックニッカを、ポテトチップスと一緒にショットグラスで流し込む。現実から逃げて、酩酊感と言う名の夢を見る。別に逃げたいほど辛い現実でもないのに。
僕らは何のために酒を飲むのか
じゃあ酔いたいかと言うとまた別の話である。一応言っておくが、まだ僕はアル中ではないし、一人で飲むときは泥酔するまでは飲まない。多分僕はみんなで集まって騒ぎたいだけなのだ。
別に飲み会でなくたって、正直みんなで集まれるならなんでもいい。酒が入らなくたって友人と話すのは面白い。ただこの年頃の人間が集まるのにちょうどいい理由が飲み会だと言うだけの話だ。
まぁ、アルコールが入った人間が何をしでかすかわからない混沌としたフィールドが、好きであることは否定はできないのだけれど。