今日もそれなりに生きているし、明日もそれなりに生きていく

 新学期が始まった。とは言え、謎の転校生も席替えも大学にはなく、そもそも授業もほとんどなく、昼間はバイトに行き、夜はダラダラと映画を見る生活をしている。

 こうしていると、たまに自分が何者なのかわからなくなる。勿論アイデンティティークライシスではなく、職業としてだ。間違いなく大学に在籍しており、ということは必然的に肩書きとしては大学生なのだろうが、如何せん実感がわかない。活動時間だけを見れば、大学生として生きている時間よりも、車を磨いている時間の方が長い。と、言うことは僕の肩書きは学生と言うよりも寧ろ、フリーターのような気がしてならない。最近新しく居酒屋のバイトも増やしたので、益々ただのフリーターである。

 なんて、戯言だれど。

 

僕らは連れだって秋の夜長を駆る

 自動車の免許を取らないとなぁと思っていたら、なんだか大型二輪の方がほしくなってしまった。こう言う眠れない夜もなんとなく転がせば、心も静まる気がするのだ。YAMAHAのV-MAXがほしいなぁ等と思う。乗れるのかはわからないが。

 なんとなく青春したくなって、後輩と連れだって近所の公園までブラブラしに行った。やったことはただ駄弁ってタバコをすっただけなのだが、こう言う時間もあと半年で終わりを告げるのかと思うと少し寂しくはある。すんだ空気の中、蒸かしたタバコの煙と街灯の白、身に纏った服と暗闇のコントラストが、世界をモノクロに見せるこの季節が僕は好きだ。ダメージジーンズの裂け目から忍び寄る冷気と、羽織ったライダースジャケットの重みが、もうすぐそこまで冬が来ていることを告げていた。そんな夜だった。

 明日(今日)は午前十時の映画祭で上映中の時計仕掛けのオレンジを見に行くつもりだったが、全くもって起きれる気が、強いては眠れる気すらしない。もう一本タバコを吸って寝よう。

 学祭の選考が迫っている。大学生活二度目にして最後の文化祭を、僕はきちんと楽しみきりたい。

 

追記:翌日ちゃんと起床して時計仕掛けのオレンジをみたし、なんならジョンウィックパラベラムもみれた。(2019/10/8)