二度目のパラダイムシフトと生活

どうもお久しぶりです

 僕は何かしら表現活動をしていないと死んでしまう生き物のようなので、暇潰しと生命維持のためにこのブログを始めたのだが、当初とは大きく状況が変わってしまい、日々を忙しく過ごしていたので更新までに大幅に期間を空けてしまった。

 前の記事にも書いた通り、僕は念願の文化服装学院に進学し、服飾学生としてこれまでの人生で培ってきたなにかしらをミシンや布地に叩きつけていたし、バンドもボロボロではありながらなんとか一曲が完成しそうだしストックもまだ三曲くらいはある。そういうわけで文章も綴りたくはあったのだが、他のもので創作意欲を発散してしまっていたので、なかなか筆を執る気持ちにならなかった次第である。鈍っているようで文章にキレがないように思うが、まぁ誰も読んでいないと思うので気ままに綴ろうと思う。

 何故重い腰をあげたのかというと、なんのことはない。ただ眠れなかっただけのことだ。正直いまは眠気がやって来たので、やめてしまいたい気持ちはあるのだが、折角なので書ける範囲で大きく変わった生活のことでも書こうかと思う。

 

ここは東京、空を食うようにびっしりビルが湧く街

 君が言うような寂しさは感じないけど。

 なんてね。

 東京に対して憧れのようなものは抱いてなかったし、実際住むようになってもいままでの引っ越しとあまり変わらないような気がする。電車が多くて便利だなというくらいだ。なんだか、色んなものが近くにあって密度が高い街だなと思う。人が冷たいとはまだ実感したことはないけれど。

 学校が新宿にあるので僕も新宿付近に住むことにした。名実ともに立派なシティボーイである。大学に居たときに気に入った後輩が居たのでついでに連れてきた。見かけに反して真面目一辺倒な僕とは正反対のような人間で美容師になりたいといって大学を中退してしまったのでちょうど良かったからシェアハウスをしている。

 僕が東京に来たのは五月末だったので四ヶ月近く一緒に住んでいるが、今のところ大きな不満はない。彼の部屋が汚すぎるのと、刹那的にその時やりたいと思ったことをやることで生きているので、几帳面な僕はしょっちゅう腹をたててしまうが、彼は自分の機嫌を取るのが上手いのか滅多に不機嫌にならないので、感情的になりやすい僕とはうまくバランスがとれていると思う。

 生活面に関してはあまり書くことがない。概ね上手くいっていると思う。

 

自分のイメージを形にすること

 服を作るのは曲を作ることや、文章を綴ることとはまた違った難しさがあった。自分の頭のなかにあるぼんやりとしたイメージを絵におこし、理屈にしたがって作図をし、パターンを作り、裁断して、縫製する。でも思ったほど苦労はしなかったのでなんだか嬉しいような、肩透かしを食らったような気分だ。

 作図は工学部時代にくさるほどほどやっていたし、当時からそこそこ早かったと思う。機械製図と服の作図は全然違うけれど、理解してしまえば服の方が書くことは少ないし、個人的にはあまり苦にならないので、クラスでもスピードは常にトップクラスを維持できている。縫製の方も、向いていたのかかなりのスピードで行うことができるし、デザインもクラスで二人しか選ばれないものに選ばれた。展示にはしてもらえなかったのでそこは悔しかったが挽回を狙っていこうと思う。

 そういうわけでなんだか覚悟をしていたのだが、そのわりには全然適応できてしまったので、服を作るのは面白いが歯応えは少し足りない。

 回りの人間についても、やる気に満ち溢れた人ばかりだと思っていたけれど、そうでもなかったり、口だけみたいなやつも一定数いて、なんだかつまらないなと思ってしまった。それについては少し考えたことがあるので、また別で書きたいと思う。

 

根源との対峙

 僕の考え方が凝り固まる原因になった人から久しぶりに連絡があった。詳しくは語らないけれど、僕は一度手痛く裏切られていて、それ以降傷付かないように、自分に自信が持てるように自分と常に向き合ってきたし、その結果いまの性格や生活があり、そしてそれをとても気に入っている。だから少なくとも今は恨んではないし、感謝すらしている。

 そんなに多くは話さなかったけれど、多分初めて謝られた。当時はともかく今は謝罪なんて求めていなかったけれど、何となくそれで誰かの心の蟠りが融けるならいいことだなと思った。別に今さらなにを思うわけでもなかったけれど、勝手に楽しく生きてくれればいいと思う。不幸は俺が引き受けたので。

 

 幸せに何てなりたくないし、独りであることの気軽さを知ってしまったから、一生そうやっていこうと孤高を目指していたのだけれど、そんな僕を無理やり幸せにしてこようとする物好きが最近現れてなんだかビックリしていた。と、思ったらあれよあれよと言う間に半年近くが過ぎて、すっかりその関係性が馴染んでしまったような気がする。いいことだとおもう。多分。

 

 未来のことなんてわからないけれど、出来る限りの事はしていきたいと思った次第だ。生活も服飾もその他も。